サッカーというスポーツにおいて、ディフェンスの仕事というのはボールを奪うこととゴールを守ることです。
その主な仕事を任されているディフェンスラインの選手でも、攻撃の時はパス回しをしながら攻撃の起点とならなければなりません。
ディフェンスラインで落ち着いたパス回しができれば、いい攻撃へとつなげることができます。
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今回の記事では、サッカーにおけるディフェンスラインのパス回しの基本についてお話していきたいと思います。
サッカーにおけるディフェンスラインの仕事
こんにちは!
サッカーのプレーヤーズコーチのyamatoです^^
今回の記事ではディフェンスラインにおけるパス回しの基本についてお話していきたいと思います。
その前にディフェンスラインの選手に与えられた仕事についてお話ししたいと思います。
ディフェンスラインは、キーパーを除けば、チームの最後尾に位置し、相手の攻撃を食い止める最後の壁となる選手たちです。
その人数は3人や4人や5人とチームによって様々ですが、ピッチの横幅68Mをその人数で突破されないように守りながら、ボールを奪うということが主な仕事になります。
また、ディフェンスラインの高さを上げ下げしてコントロールすることで、チーム全体をコンパクトにしてディフェンスをしやすくします。
このように、ディフェンスラインの選手というのは、サッカーにおけるディフェンスという部分で大きな役割を担っているのです。
しかし、ディフェンスラインの選手たちは、ひとたびボールを奪えば攻撃の起点ともならなければなりません。
ディフェンスラインの選手たちのパス回しからそのチームの攻撃が始まるのです。
そのディフェンスラインの選手たちが、奪ったボールをうまくパス回しすることができれば、いい攻撃へとつなげることができます。
ですので、ディフェンスラインの選手には攻撃の起点となるパスを供給するという仕事もあるのです。
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なぜディフェンスラインでパス回しが必要か?
では、なぜディフェンスラインでのパス回しが必要なのでしょうか?
基本的にはサッカーにおいてディフェンスラインでパス回しをすることはリスクが伴います。
それは、ディフェンスラインでボールを奪われることがあれば、一気にゴールまで持ち込まれるピンチをまねく可能性があるからです。
しかし、そのリスクを負ってでもディフェンスラインでパス回しをしなければ、いい攻撃へとつなげることができないのです。
ディフェンスラインの選手同士でパス回しをすると、前にいる中盤の選手やフォワードの選手がボールを受ける準備をする時間ができます。
ディフェンスラインにいる選手より、前にいる選手の方が相手からのプレッシャーはきつくなるので、相手のマークを外したり、空いているところに移動したりという時間が必要なのです。
その相手のマークを外したり、空いているところに移動する作業を、ディフェンスラインがパス回しをしているときに行います。
ですので、ディフェンスラインのパス回しというのは、前の選手にボールを引き出す準備をさせる時間を作り、どこから攻撃していくかという糸口を探るためにも必要なことなのです。
ディフェンスラインのパス回しの基本
では、リスクをともなうディフェンスラインのパス回しをはどのようにやっていけば、スムーズに効果的におこなえるのでしょうか?
サッカーのディフェンスラインのパス回しの基本をいくつかお話しします。
まず一つ目はパス回しをするときにある程度選手間の距離を開けるということです。
例えば4バックのセンターバックであれば、両センターバックの距離が最大ペナルティーエリアの幅まで開いてパス回しをするチームがあります。
(もちろんその間にボランチの選手が顔を出したり、ボランチの選手がディフェンスラインに入ってパス回しに加わったり、キーパーをパス回しに使ったりしていますが。)
なぜ開くことが必要なのでしょうか。
それは、選手の距離をあけると、相手のプレッシャーをうけにくいというのが理由です。
ディフェンスラインは多くのチームが3人か4人か5人です。
どの人数にしても、ボールを持っている時にこの人数の選手間の距離が短いと相手はプレッシャーを掛けやすくなってしまいます。
ですので、まずは勇気をもってその距離を開けるために、開くというのが基本になります。
例えば相手のフォワードが2トップの場合、ディフェンスラインの2センターバックに対して、2人でプレッシャーをかけてきます。
お互いのセンターバックの距離が短いと、相手は簡単にプレッシャーをかけられるので、ディフェンスラインがパスを供給したい前へのパスコースを限定されるようなプレスをうけ、はまってしまいボールを失ってしまいます。
しかし、しっかり開くことができれば、相手の2トップはその幅でプレッシャーをかけるのが難しくなります。
距離をとって相手のフォワードと同じ高さでボールを受けることができれば、相手のプレッシャーは横からになり、前方ならどこでもパスを配給できるようになります。
中盤の選手もボールに対して角度をつくってパスを受けやすくなり、視野を確保しながらボール引き出すことができます。
常に先手をとったパス回しができるということです。
もちろん開いているので、ミスをしてボールを失えば、ショートカウンターをくらうリスクがありますが、十分開かないで行うディフェンスラインのパス回しも相手にハマりやすくボールを失う危険性がありますし、前方へのパスの配給が難しくなりいい攻撃につなげることができません。
開いているディフェンスラインに対してのリスク管理としては、中盤の選手やゴールキーパーがパス回しに加わって、ディフェンスラインを助けましょう。
まずは勇気をもって開くということがディフェンスラインのパス回しの基本になります。
そして二つ目のディフェンスラインでのパス回しの基本は、角度をつけるということです。
普通の横パスというのは2本続けば相手のプレッシャーをうけ、ハマりやすくなってしまいます。
横パスというのはプレッシャーをかける相手からしたら、自分の目の前をボールが移動しているだけなので、横パスの移動中にまっすぐアプローチをかければ簡単にコースを限定しながらプレッシャーをかけることができます。
しかし、ディフェンスラインが角度をつけることができれば相手もプレッシャーを正面からかけずらくなり、うまく相手のプレスをはがしたり、次の攻撃に移りやすくしたりすることができます。
例えば、4バックで、ペナルティーエリアの幅までセンターバックが開いてボールを受けるなら、サイドバックはさらにタッチラインの方まで開き、相手のサイドハーフと同じくらいの高い位置をとります。
するとプレッシャーをかけるであろう相手サイドハーフの選手はサイドバックが高い位置をとったのに対して、後ろに下がらなければならなくなります。
そこで、センターバックから、サイドバックへ斜めのパスが通れば、相手サイドハーフの選手のプレッシャーは横からもしくは後ろからになり、前方へのパスを配給しやすくなりますし、なにより高い位置を起点に攻撃を始めることができます。
この角度をつけるというのがディフェンスラインのパス回しにおける二つ目の基本です。
三つ目は常に前方へのパスを狙うということです。
ディフェンスラインでパス回しをするときに、それぞれの選手が常に前へのパスを狙わずに、体の向きを横にして横パスをしてしまうと、相手の選手というのはどんどんプレッシャーをかけてきます。
結果的に、はめられてボールを失うことになってしまいます。
それが、ボールを持っているディフェンスラインの選手が常に前方へのパスを狙っていれば、相手は縦へのパスを警戒して中を閉じるようなポジションを取らざるをえません。
そうして、相手が中を閉じれば、外が空きますので、サイドの選手がより高い位置をとり、パスを受けて攻撃の起点になることができます。
もちろん逆もあります。
例えば体を横向きにして、横パスを出すふりをして相手を食いつかせておいて、中への縦パスを狙うなどです。
ディフェンスラインのパス回しに限ったことではないですが、いずれにせよ相手の裏をかいていかなければならないので、体の向き通りにパスを出していては、相手のプレスをうけやすくなってしまうということです。
ですので、横パスをだすにしても常に前へのパスを狙いながら、パス回しをすることが肝心です。
以上がディフェンスラインのパス回しにおける基本です。
まとめ
サッカーの試合においてディフェンスラインでパス回しをするのにはリスクが伴いますし、怖いと感じている人もいるかもしれません。
しかし、怖いと感じて、開かなかったり、角度をつけて相手の横に入っていこうとしなかったり、前方へのパスを狙わなかったら、相手のプレッシャーをもろにくらい、いいパス回しができませんし攻撃の起点になれません。
ですので、しっかりある程度の距離をとって、センターバックであれば相手のフォワードの横辺りで受けれるように、サイドバックであれば相手のサイドハーフの横あたりで受けれるようにポジションをとり、先手をとったパス回しができるようにしましょう。
もちろん中盤の選手、フォワードの選手、ゴールキーパーのサポートは不可欠なのでそこの協力も忘れずに!
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