サッカーの戦術のトレンドというのは時代とともに変化します。
ある強いチームがでてきたら、そのチームの戦術がトレンドとなります。
また、それを倒すために新たな戦術が生み出され、今度はそのチームの戦術がトレンドへと変わっていきます。
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しかし、そんな変化の著しいサッカーの戦術のトレンドも、個人戦術を磨くことで、どんなサッカーでも活躍できる選手になれます。
今回の記事では、サッカーの戦術のトレンドについてと個人戦術の大切さについてお話します。
世界のサッカーの戦術のトレンドとは
サッカーのプレーヤーズコーチのyamatoです^^
今回の記事ではサッカーの戦術のトレンドと個人戦術の大切さについてお話していきます。
そのまえに、現在の世界のサッカーのトレンドはどのようになっているかということについてお話します。
世界のサッカーのトレンドは「よりテクニカルに、よりコレクティブに、よりスピーディーに、よりタフに」となってきています。
よりテクニカルにというのは、ボールを止める、蹴る、運ぶ、奪うなどの基本技術のレベルが向上しているということです。
よりコレクティブ(集団的)にというのは、攻撃と守備の一体化が進んでいるということです。それによって中盤でボールを奪い合う激しさが増し、攻守の切り替えの速さも進化しているということです。
よりスピーディーにというのは、コレクティブになっている中盤やゴール前の守備が激しさを増すと同時に、攻撃面でもパススピードや、プレースピードの速さ、判断の速さがより求められるようになってきているということです。
よりタフにというのは、90分間攻守にわたってハードワークできるかどうかというのが、勝敗のカギを握るようになってきているということです。
そんな中で世界のサッカーの戦術のトレンドは、攻撃においてはコレクティブにポゼッションサッカーを志向し、アタッキングサードでも多くの関わりと選択肢を持ちながら意図的に突破を図ることがトップトップのレベルでは多くなってきています。
守備においては、前線の選手からチーム全体で連動してボールを追い込み、連携しながら奪いどころを意図的につくりだしてボールを奪うということがトップトップのレベルでは多くなってきています。
また、システムのトレンドは攻撃時と守備時において変化させるチームが増えています。
守備の時は4−4−2や4−1−4−1を採用し、それぞれの守備ラインの役割を明確にして、FWからGKまで守備意識を高くして組織的に守ることがトレンドとなっています。
攻撃は、4−3−3や4−2−3−1を採用し、中央と両サイドを起点にしてくことがトレンドとなっています。
個の能力の向上ともに、コレクティブな攻撃や守備をするチームが世界のサッカーの戦術のトレンドとなっているのです。
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高校サッカーの戦術のトレンドとは
では高校サッカーではどのような戦術がトレンドとなっているかというのについてお話ししていきます。
高校サッカーでは、ポゼッションを行う時と、直接ゴールに向かうようなダイレクトプレーのバランス、融合の取れているチームが全国の舞台やその上位に行くことが多くなってきています。
高校サッカー選手権などの一発トーナメントを勝ち抜く上で、リスクを減らしながら、パワーをもってダイレクトにゴールに向かうプレーもでき、なおかつボールポゼッションも効果的に行うことができるチームというのが様々な試合をものにすることができています。
攻守の切り替えが素早いのは言うまでもなく、その切り替えで隙を見せるとやられてしまうという認識が根強くなっているのです。
ボールを奪われたところからのプレッシングは多くのチームで当たり前になってきていて、攻撃の中心選手でも守備を免除される選手はいなくなってきています。
前線からボールを奪おうとする積極的な守備をするチームも多いです。
このように、高校サッカーでは荒削りなところがありますが、世界のサッカーのトレンドとそう変わりなく、「よりテクニカルに、よりコレクティブに、よりスピーディーに、よりタフに」なってきているといえます。
サッカーのトレンドにおける個人戦術の大切さ
世界のサッカーや高校サッカーのトレンドがこのようになってきていますが、どの時代のサッカーのトレンドにおいても、個人戦術を磨くことが大切です。
どの時代のサッカーにおいても個の力が強い選手というのが勝負を決めてきました。
そして今度はその強烈な個を抑えるために、さまざまなチーム戦術が生み出されてきました。
そしてまた、そのチーム戦術を破るために強烈な個が育ってきました。
サッカーはこの繰り返しということが言えます。
ですので、確実に言えることは、強い個の力、個人戦術を持っている選手がどの時代のサッカーにも必要で、個人戦術を持った選手がチームに多ければ多いほど、そのチームというのは強くなるということです。
個を抑え込むチーム戦術を実行することにおいても個人戦術が高い選手がいるに越したことはないです。
つまりどの時代のサッカーのトレンドにおいても、個人戦術を磨くことが大切であるということです。
現在のサッカーの戦術のトレンドはコレクティブな守備や攻撃であるというお話しをしましたが、そのコレクティブを作っているのも選手一人ひとりの個人戦術なのです。
チームでこのような攻撃をしたい、守備をしたいと考えていても、一人ひとりの個人戦術がなければ、そのトレンドの戦術も実行することはできないと思います。
個人戦術を磨く
では個人戦術を磨くとは、何を磨くことをいうのでしょうか?
個人戦術というのは、一人ひとりがその場の状況に合わせて、考えて、判断して、技術を発揮することを言います。
置かれている状況のなかで、目的を達成するための個人としての具体的な行動です。
その個人戦術を発揮するためには、考えて状況判断をする力と、技術の両方を兼ねそろえていないといけません。
いくら状況判断に優れていても、判断したプレーを実行できる技術がなかったら、個人戦術を発揮できません。
また、いくら高い技術を持っていても、状況判断ができていなければその技術を発揮できません。
ですので、状況判断力と技術を磨く必要があります。
状況判断力を磨く
状況判断力を磨くには、状況を把握する力がなければなりません。
状況を把握するには、いろいろなものを目で見なければなりません。
目で見て得た情報が多ければ多いほど、判断する材料があるということなので、選択肢も増やすことができます。
では、サッカーの試合中にはどのようものを見るべきなのでしょうか。
それは、敵、味方、ボール、ゴール、スペースなどです。
それを、ボールを受ける前にみて、状況を把握しておく必要があります。
その目で見て得た情報から、チーム戦術や今のスコア、自分の持っている技術を考えて、プレーを選択していきます。
サッカーで起こるミスというのは、判断のミスか判断したけど実行できなかった技術のミスのどちらかです。
特に判断のミスというのは情報不足、状況を把握していないで起こるケースが多いです。
そうならないためにもボールを受ける前に見なければなりません。
特にミスの多い選手というのは、ボールばかりを見てしまって、敵を見ていないことが多くミスが起こります。
ボールから目を離すのは怖いことですが、ボールから目を離す瞬間も作らないと他のものが見えません。
状況判断力を磨くためにも、ボールが来る前にいろんなものを見れるようにする訓練を意識的にしましょう。
技術を磨く
個人戦術を発揮するためには確かな技術が必要です。
サッカーで磨きたい技術は以下の5つです。
1、ボールを止める
ボールを止めるとは、トラップや、コントロールと言われる技術のことで、自分のところにきたボールを、自分の思ったところに置くという技術です。
自分の思ったところにボールを止めることができれば、次のプレーも自分の思ったとおりにプレーすることができます。
2、ボールを蹴る
ボールを蹴るとは、シュートやパスに使う技術です。
思ったところにボールを蹴れるようになれば、パスも通りますし、シュートも入ります。
その種類はインサイドキック、インフロントキック、アウトサイドキック、インステップキック、ヒールキックなどの種類があり、それらのキックでボールを思ったところに送ることがボールを蹴るという技術になります。
3、ボールを運ぶ
これはドリブルと言われる技術で、自分が持っているボールを、自分の行きたい場所に運んでいくことです。
その運び方も、相手を抜いて突破していくものから、相手から逃れながら次のプレーを探る運び方や、ゴールに向かって前進していく運び方など様々です。
4、ボールを受ける
ボールを受けるとは、パスをもらう動作になります。
パスをもらうために、相手のマークを外したり、スペースへ移動したり、パスコースに顔を出すということです。
このボールを受けるということができなければ、ボールを止めることも、蹴ることも、運ぶこともできません。
5、ボールを奪う
相手が持っているボールを奪う技術です。
1対1でのボールの奪い方や、インターセプトの仕方などがそうで、サッカーに必要なディフェンスの技術です。
以上5つが個人戦術を発揮する上で磨くべき技術になります。
まとめ
世界のサッカーの戦術のトレンドというのは、どんどん変化していきます。
しかし、どの時代のサッカーにおいても個人戦術というのが大切で、強烈な個の力が求められます。
高い個人戦術を持っている選手が集まれば、強いチームというのは出来上がるのです。
みなさんもトレンドに左右されない確かな個人戦術を磨きましょう!
そして、どんなサッカーにでも活躍できるような選手になりましょう!
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