サッカーにおいて局面を大きく打開できるプレー。それがドリブルで相手を抜くこと。
メッシやロナウド、ネイマールなどのスタープレーヤーは、ドリブルという武器で相手を抜き去り、ゴールを決めたり、チャンスを演出したりしています。
そして、そんなサッカー選手たちの変幻自在のドリブルを可能にしているのは、やっぱり体幹の強さなのです。
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このブログでは体幹トレーニングがドリブルにどんな影響を与えているか、そして、ドリブルで相手を抜けるようになるにはどうしたらいいのかを書いていきたいと思います。
ドリブルをするときの体幹の重要性
サッカーにおけるドリブルは、相手がきていないときにボールを目的に近づけるための運ぶドリブルと、
相手から逃れるためのキープのドリブル、
相手の守備組織を崩すために相手を抜く、突破のドリブルなどがあります。
このブログでは主に相手を抜く、突破のドリブルについて話していきます。
ドリブルで相手を抜くということは、DFに対して右か左に、ボールと一緒に自分の体も移動し、相手を置き去りにするということです。
ですので、ある程度のテクニックとスピードは必要ですが、最も重要なのは、ボールと共に思ったところに体を運べる体幹の強さであるといえます。
ボールと共に自分の重心を安定して移動さられるかどうかが重要だということです。
体幹が安定していないと、ボールだけが先に行ってしまい体がついていかなかったり、
相手を交わしたと思っても、交わした瞬間にバランスを崩して次のプレーに支障がでたりしてしまいます。
しかも、相手に対して、右にも左にも強く動けるような体幹の強さがなければ、相手に抜く方向を読まれ、ボールを奪われる確率も高くなるのです。
ですのでサッカー選手が体幹トレーニングを行い体幹を鍛えることは、ドリブル時の体の状態を安定させ、
自分の持っているスピードやテクニック、アイデアを発揮するという効果があるのです。
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プロの世界でドリブラーとして活躍しているサッカー選手は、体幹トレーニングを行うことによって、自分の持っている能力を最大限活かせるようにしています!
メッシの体幹とドリブル
現在、ドリブルを武器に活躍する選手はたくさんいますが、その中でも世界最高峰のドリブラーといわれるサッカー選手に、アルゼンチン人のリオネル・メッシがいます。
メッシは、スピードとテクニックもありますが、やはりそれを支える体幹の強さが尋常ではありません!
メッシのドリブルは、足でボールを必要以上にまたいだり、特別トリッキーなフェイントを行うわけではなく、
相手に対して、右にも左にも強くいけるような準備をして、相手が足を出してきたところで右か左に交わし、
その後加速して相手を置き去りにするというドリブルをしています。
しかも1人目を抜いた後もまた、右にも左にも強くいけるような体勢を作るのが早く、2人目、3人目のDFも交わすことができます。
相手DFにファール気味で当たられても簡単に倒れることは少なく、すぐに安定した体の状態を作ることができます。
体幹がしっかりしていることでドリブル時の姿勢がいいですし、交わした後の加速にもつながっています。
もしメッシにしっかりした体幹がなければ、強靭なDFのたくさんいるプロの世界ではあんなに活躍できていないはずです!
メッシの体幹の強さが垣間見れる動画です。
動画に出てくる素晴らしいボールコントロールや、相手の頭の上をボールを通して抜く、シャペウという技も体幹がなせる技です。
メッシは基本的に、ボールを股の下(メッシの場合左利きなので、左足のインサイドの近く)において、右にも左にも強くいける体勢を作っているのがわかると思います。
そこから相手と駆け引きをして、
右に抜く時は、左足のインサイドを使ってボールを右側に運び、ツータッチ目を右足で縦に運ぶ、ダブルタッチという技を使って抜くことが多いです。
左に抜く時は、素早く、左足のアウトサイドを使い横に交わし、そのあと再び左足を使い縦に運び加速していきます。
右に抜く時も、左に抜く時も、軸足のステップを使って細かなフェイントを入れてうまく相手の逆をついています。
そのようなフェイントも入れながら、相手が足を出してきたところを、素早く左右に交わし、
なおかつ、縦に加速していける体の重心移動ができる体幹がメッシにはあるのです。
ドリブルで相手を抜く
では、ドリブルで相手を抜くにはどうすればいいでしょう。
ポイントは
体幹を鍛える、自分にあったドリブルを見つける、徹底的に真似する
の三つです。
まずは・・・先ほどから書いてきた通り、体幹が重要ですのでしっかり体幹を鍛えてください!!
いくら自分に瞬発力やテクニック、アイデアがあっても、それを活かす体幹がなければパフォーマンスを最大限に発揮できません。
コーチをしている高校生をみていても、コーンを置いてドリブルトレーニングを行うときは、素晴らしいテクニックを発揮するのに、試合になるとパフォーマンスを発揮できない選手がたくさんいます。
まだ体幹がしっかりしていないため、パスが来てコントロールする段階で体勢が乱れ、スムーズにドリブルに入っていけなかったり、
ドリブルをしていても少し相手DFと触れただけで体勢が崩れ、ボールロストに繋がってしまったりしてそのテクニックを十分活かすことができていません。
ですので、まずは、毎日少しづつでも体幹トレーニングをして自分の持っている能力を活かせるようにしていかなければなりません。
そして、自分がどのようなドリブルに向いているかを知ることも重要です。
サッカーのドリブル突破の仕方には幾つか、種類があります。
メッシのような、右にも左にもいけるようなボールの持ち方で、相手の足を出させて交わし、加速していくドリブル
ロナウドのようにそのスピードと、テクニックを活かし、シザースから一気にスピードで相手を抜いていくドリブル
イニエスタのように、ボールを巧みにキープしながら相手を釣り出しておいて相手の動きをみながら空いているところに侵入していくドリブル
ロナウジーニョのようにエラシコなどのトリッキーなフェイントで相手の裏をかいて抜いていくドリブル
など、その選手の特徴によって様々なドリブルの形があります。
自分の能力を客観的に見つめ、自分はどういう長所があるのか(足が速い、テクニックがあるなど)
短所はなんなのか(左足が使えないなど)
を踏まえ、自分にあったドリブルの形を見つけていくことが大事です。
そして、自分に似た特徴をもった選手を見つけ、自分にあったドリブルを見つけたら、徹底的に真似をします。
その選手がシザースをしているなら、シザースの練習をします。
体幹があれば絶対できるようになります!
そこから自分はもっとこうした方がいいな、と改良を重ねていく。
改良に改良を重ねれば、オリジナルのドリブルの完成です。
まさに、守・破・離 ですね!
ちなみに僕の場合は、もともと瞬発力が他の人よりあったので、クリスティアーノロナウドのプレーを真似していました。
足でボールをまたぐシザースなんて使ったことなかったですが、毎日真似をして、右足でボールをまたいで左足のアウトサイドでボールを運ぶという練習を繰り返していると体に染みつき始めました。
次第に実戦でも使えるようになり、サイドでプレーする時は、相手のDFの位置を見て、シザースを一回入れてまたいだ方と逆に(縦に突破することが多かった)一気にスピードアップして抜いてチャンスを作れるようになりました。
DFが縦を警戒し内側へのケアが甘くなっていると感じた時は、縦にワンステップ踏み出し、縦にいくと見せかけて、その後一気に中にスピードアップして抜いたりもできるようになりました。
もちろんそのプレーの基盤である重心移動を可能にしているのは体幹なので、体幹トレーニングは継続しておこなっていました。
現在では、ボランチなど真ん中のポジションでプレーすることが多くなってきたので、ボールをキープしながら、相手のDFの動きをみて侵入していく、イニエスタみたいなドリブルをやったりします。
大切なことは、自分にあったドリブルをしている選手を見つけ、徹底的に真似をすること。
そこから改良を重ね、オリジナルのドリブルができるようになれば最高です。
でも、忘れてはいけないのは、どんなドリブルも、ボールと一緒に自分の重心を移動していける体幹があって成り立つもの。
自分の体を思ったところに動かせる体幹がなければ、トップレベルのドリブルを真似することは難しいし、相手のレベルが高くなってきたら通用しません。
逆に言うと、しっかりした体幹があればどんなプレーも真似できます。
体幹はすべてのプレーの基盤です(^^)
まとめ
サッカー選手にとって大きな武器となる、ドリブル。
それはボールと一緒に、自分の重心を運ぶという体の動きができてなせる技です。
ですので体幹を鍛えることは、ドリブルで相手を抜いていく上で欠かせない要素なのです。
そしてドリブルにはいろんなドリブルの仕方があるので、最初は自分にあったドリブルを見つけ、徹底的に真似してみてください。
しっかりした体幹があれば、どんなドリブルも真似することは可能です。
みなさんも体幹をしっかり鍛えて、ドリブルで局面を打開できるようなサッカー選手になりましょう!!
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