メッシ、ネイマール、クリスティアーノ・ロナウド、ベイル、ロッペン。
現在、最強と呼ばれるサッカー選手はウイングのポジションに多いです。
彼らはなぜ、最強と呼ばれるのでしょうか?
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今回の記事では、最強のウイングに共通する2つの能力についてお話します。
サッカーのウイングの主な役割
サッカーのプレーヤーズコーチのyamatoです。
サッカーにおいてウイングと呼ばれるポジションは、そのチームの攻撃において重要な役割を担っています。
ウイングとは、左右にいるフォワードのことで、現在のサッカーではスリートップを採用するチームの左右のフォワードがウイングと呼ばれています。
ウイング(翼)という名の通り、タッチライン付近でボールを受け、縦に突破してクロスを上げたり、中に切れ込んでシュートを打ったり、パスを出してチャンスを演出したりというチームにおけるサイドからの攻撃が主な役割です。
また、ウイングが左右のタッチライン際の高い位置にいることによって、自チームの攻撃に幅を生むことができます。
幅が生まれると、相手のディフェンス間の距離が開きスペースができます。
すると、他の選手などが、相手と相手の間でボールを受けることが可能になります。
相手と相手の間でボールを受けて前を向くことができれば、ウイングの選手がさらに高い位置で、いい形でボールを受けることができ、攻撃しやすくなります。
ウイングは、そのポジションをとることによっても、攻撃の幅を生み、攻撃をスムーズにするという役割を担っているのです。
また、ウイングのポジション取りはディフェンス時にも役割を果たします。
ウイングがサイドの高い位置に張っていることによって、相手のサイドバックの選手が警戒して攻撃参加しづらくなります。
攻撃に上がってしまって、ボールを取られてしまえば、高い位置に張ったウイングの選手を起点にカウンターを受けてしまうリスクが高まるからです。
ウイングというポジションは、攻撃においても守備においても大きな役割を担っていると言えるのです。
今、世界のサッカーでは最強と呼ばれる選手たちがウイングのポジションを務めています。
メッシ、ネイマール、クリスティアーノ・ロナウド、ベイル、ロッペンなど。
彼らは、なぜ最強と呼ばれるのでしょうか?
それには2つの能力を兼ね備えているというのがあります。
最強のウイングに共通する能力はドリブル突破と決定力
現在のサッカーでは、バルセロナやレアル、バイエルンなどがスリートップを採用しウイングを置いています。
ヨーロッパでも最強と言われるこれらのクラブのウイングを務める選手に共通する能力が、ドリブル突破ができるということと決定力があるということの2つです。
最強のウイングの能力①ドリブル突破ができる
最強のウイングに共通する1つ目の能力はドリブル突破ができるということです。
ウイングの役割に、サイドでボールを受けて縦や中にドリブル突破をして、クロスを上げたりシュートを打ったりというのがあります。
ウイングはサイドの高い位置でボールを受けるため、相手ディフェンスにドリブルで仕掛けられる場面が多くあります。
サイドの高い位置なら、もしボールを失ってもそんなにリスクは高くありませんし、もしそこで相手を突破することができれば、大きなチャンスが訪れます。
ですので、果敢にドリブル突破を仕掛ける必要があります。
最強と呼ばれる彼らは、このドリブル突破が高い確率で成功します。
そしてこのドリブル突破も、縦にも中にも行くことができます。
最強のウイングたちは、利き足と逆サイドをやることによって、内側にある利き足でボールを運びます。
ボールが内側にあるので、アウトサイドなどを使って中に切れ込みやすくなります。
それを警戒した立ち位置をディフェンスがとれば、今度は縦に突破することができます。
その突破の仕方は、スピードを使ったり足技テクニックを使ったり様々ですが、最強のウイングたちは、縦にも中にも高い確率でドリブル突破でき、チャンスを演出できるという共通の能力を持っているのです。
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最強のウイングの能力②決定力がある
最強のウイングに共通する能力の2つ目が決定力があるということです。
メッシやロナウドなどは特に、リーグの出場試合数を超える得点を記録したシーズンもあります。
特に、中に切れ込むドリブル突破からのシュートに決定力があります。
最強のウイングたちは利き足と逆サイドを任されることが多いので、中に切れ込んだときに利き足でシュートを打つことができます。
ロナウド、ロッペン、ベイルなどは利き足での強烈なシュートを持っていて、ゴールネットを揺らします。
メッシ、ネイマールはコントロールの効いた正確なシュートを打つことで得点します。
最強のウイングたちは、ドリブル突破からシュートという自分の形を持っていて、攻撃を自分一人で完結してしまうことができるので最強と呼ばれるのです。
さらにボールが逆サイドにあるときには、タイミングを計りファーサイドに入っていきクロスに合わせて得点に絡むこともできます。
ロナウドなどはヘディングも強く、クロスに合わせて得点するというパターンも持っています。
このように最強といわれるウイングは、自分の得点パターンを持っていて、高い決定力があるのです。
ヨハンクライフが求める最強のウイング像
ヨハン・クライフという方をご存知でしょうか?
ヨハン・クライフはオランダ出身の元サッカー選手、元サッカー監督です。
選手時代はバロンドールを3回受賞したこともあるMFやFWの名選手で、監督としても、バルセロナを率いてリーグ4連覇やUEFAチャンピオンズカップ優勝などの実績を残した偉大な人物です。
クライフは監督時代、4-3-3や3-4-3などのスリートップのシステムを採用し、必ずウイングを置くようにしていました。
彼が考えるウイングは、現在、最強と言われるウイングとは少し異なります。
左利きなら左のウイング、右利きなら右のウイング、つまり利き足と同サイドのウイングを配置します。
そうすることでウイングに、クロスボールからのチャンスの演出を主に期待していたのです。
利き足と同サイドでウイングをやることは、ゴールから遠ざかるカーブをかけたクロスボールをあげることができます。
ゴールから離れていくクロスボールは味方オフェンスが合わせやすく、相手ディフェンスが守りづらいというメリットがあり得点につながりやすい傾向があるのです。
なぜ、オフェンスは合わせやすいのでしょうか?
まず、利き足と同サイドからのクロスは、一番チャンスになるディフェンスラインとキーパーの間のスペースに低くて速いボールを送ることができます。
そこにオフェンスが走りこむことができボールを触れれば、得点につながりやすくなります。
そのスペースを警戒して相手が下がったら、そのスペースに入るふりをして止まったり、外にふくらんだりして相手の視野から消え、マークを外しやすくなります。
シュートを打つ時も、自分に向かってくるボールなのでそのまま走りこみながらシュートを打つことができ、ボールに勢いがつきやすくなるのです。
では反対に、なぜディフェンスは守りづらいのでしょうか?
それはオフェンスが合わせやすい理由と逆です。
利き足と同サイドからのキックは、ディフェンスラインとキーパーの間にクロスを入れられるリスクがあります。
ディフェンスは一番危ないそのスペースを埋めなければなりませんが、中に入ってくるオフェンスも気にしなければなりません。
すると、ボールと相手を同一視野に入れることが難しくなり、マークを離してしまったりすることがあるのです。
また、クリアしようとしてもボールが離れていくので、クリアしづらかったりもします。
たとえクリアできたとしても、ボールに勢いを与えづらいので、遠くまでは飛ばせず、セカンドボールを拾われやすいのです。
このように、ゴールから遠ざかるカーブをかけたクロスボールはチャンスになりやすいのです。
クライフは監督時代、ウイングにドリブル突破からのクロスの質というのを追及していました。
ですので、クライフの求める最強のウイングには、ドリブル突破ができることと、クロスの精度が必要だったのです。
まとめ
現在のサッカーで、最強と呼ばれるウイングの選手たちはみな、ドリブル突破ができて決定力があります。
この2つの能力があれば、一人で試合を決定づける仕事ができるといっても過言ではありません。
しかしウイングに求められる役割は、監督や時代、戦術によっても変わります。
クライフは、ウイングには利き足と同サイドをやらせ、ドリブル突破とクロスの質を求めています。
ウイングをやる選手は、監督やチームにどういうプレーを求められているかを把握して自分の能力を磨き、最強のウイングに近づけるようにしましょう!
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