サッカーにおいてウイングはそのチームのサイド攻撃を担う大事なポジションです。
スピードがあったり、ドリブル突破の得意な攻撃力のある選手がこのポジションを務めることが多いですが、ボールをたくさん引き出せなければその能力を最大限に活かすことができません。
しかし、ウイングのボールを引き出すための動き方は簡単です!
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この記事では、ウイングのボールを引き出すための動き方についてお話していきます。
サッカーのウイングの役割
サッカーのプレーヤーズコーチのyamatoです。
サッカーにおいてウイングと呼ばれるポジションは、そのチームの攻撃において重要な役割を担っています。
ウイングとは、左右にいるフォワードのことで、現在のサッカーではワイドに開いたスリートップを採用するチームの左右のフォワードがウイングと呼ばれています。
バルセロナやバイエルンなど、ヨーロッパの強豪チームもウイングを置くシステムを採用しています。
ウイング(翼)という名の通り、タッチライン付近でボールを受け、サイドを突破してクロスを上げたり、中に切れ込んでシュートを打ったり、パスを出してチャンスを演出したりというサイドからの攻撃が主な役割です。
そのチームのサイドからの攻撃はそのウイングの動き方ひとつで決まると言っていいくらい、攻撃において重要なポジションです。
また、サイドの高い位置にポジションをとることで、攻撃に幅を作りだし、相手のディフェンスを広げ、中盤の選手のプレーするスペースを作り出したりする役割もあります。
ウイングハーフ、ウイングバックも攻撃時の動き方はウイングと一緒
ウイングというポジションは、3人いるフォワードの左右のフォーワードというお話をしました。
しかし、それ以外のフォーメーションを採用するチームにウイングがいないのかというとそうではありません。
例えば2トップのチームや、1トップのチームは誰が攻撃において幅をつくるのでしょうか。
それはチームによってさまざまですが、サイドにいる中盤の選手やディフェンスの選手が多いと思います。
中盤の選手やディフェンスの選手でも、ワイドにポジションをとれば、それぞれウイングハーフやウイングバックなどと呼ばれ、攻撃時にはサイドからのドリブル突破やクロスなどのウイングの動き方が要求されます。
しかし、守備となれば中盤やディフェンスラインに戻りそれぞれの仕事もこなします。
高校サッカーなどでは特に、スリートップの純粋なフォワードのウイングを置くのではなく、中盤やディフェンスの選手に攻撃時にウイングの動き方をさせ、その役割を担わせるというチームが多いです。
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ウイングのボールを受けるための簡単な動き方
ウイングはボールをたくさんもらえれば、攻撃の貢献度を上げることができます。
では、どのように動けばボールを引き出すことができるのでしょうか。
そのウイングの動き方は簡単です!
3つのキーポイントで紹介します。
①ポジション取り
まずはウイングのポジション取りです。
ウイングはサイドからの攻撃を担うポジションなので、サイドでボールを受けることが必要です。
ですので、基本的にはタッチライン際いっぱいいっぱいに開いたなるべく高い位置にポジションを取ります。
極端にタッチラインを踏むくらいでもいいと思います。
なるべく高い位置とは、相手の最終ラインのサイドの選手(おそらくサイドバックが多い)とマッチアップできるくらいの高さです。
開いたポジションをとることによって、ボールが逆サイドや真ん中にあれば、相手ディフェンスはボールとウイングの選手を同一視野に入れるのが難しくなりマークしづらくなります。
これが中途半端に中に入っていると、相手にマークされやすくなりますし、相手ディフェンスラインの選手と選手の間があかず、中盤の選手がプレーするスペースが生まれづらくなります。
また、低いポジションだと相手の中盤の選手にマークされ、ボールを受けてその選手を突破したとしても、ディフェンスの選手がカバーに入ってくる可能性もあります。
ですので、まずはタッチラインいっぱいに開いた、なるべく高い位置をスタートポジションにしましょう!
②裏を狙う
ポジショニングがとれたら、まずは裏をねらいます。
その動き方としては、斜めにゴールに向かって走るのがベストです。
相手ディフェンスの背中を取るように斜めに走りボールを受けれれば、一気にゴールに向かって前進できます。
ゴールに向かうことができなくても、ゴールライン付近までボールを運べてクロスなどを上げることができます。
斜めに走る動き方は、相手ディフェンスがボールを見たときに、相手の視野から逃れやすく背後をとりやすいのです。
また、そこでボールを受ければ、わざわざ相手をドリブルで抜かなくてもその相手を置き去りにできます。
スピードのある選手は特に、この動き方ができれば大きな武器となります。
ですので、まずは斜めにカットインするように動き、裏を狙いましょう!
③足元で受ける
もう1つのボールを引き出す動き方は、足元でもらう方法です。
斜めに裏に走る動きを見せたら、相手ディフェンスはそこを取られたくないので、ポジション取りをより内側の低い位置に設定します。
すると今度は足元でボールを受けやすくなります。
相手ディフェンスの位置を見て、そのようなポジション取りだったら、そのままとまって足元でボールを要求しましょう。
また、相手が中途半端に自分に近いポジションでしたら、もう一度斜めに裏に走る動き一瞬見せ、すぐにとまり足元でボールを要求します。
チェックの動きと呼ばれるものです。
この動き方ができると、相手をより離して足元でボールを受けることができ、スピードに乗ったドリブルなどをしかけやすくなります。
ですので、裏で受けるのが無理そうなポジション取りを相手ディフェンスがしていたら、足元でボールを受けスピードに乗ったドリブルをしかけられるようにしましょう!
ウイングの動き方の注意点
要は大事なのは、マッチアップする相手の位置を見て、駆け引きをするということです。
相手が近ければ裏、相手が離れていれば足元で受けれます。
相手が絶妙なポジション取りをしていたら、裏に抜けるふりをして足元、もしくは足元でもらうふりをして裏、などの動き方ができれば簡単にボールを引き出すことができます。
ウイングのボールを引き出す動き方は、サイドに張った状態から相手ディフェンスの位置を見て、裏に動くか足元で受けるかの2つということです。
簡単ですよね^^
ただ注意してほしいのは、今回紹介したウイングの動き方はボールを受けるための基本的な動き方です。
味方や敵の状況によっては今の動き方をしてもボールを引き出せないこともありますし、ボールがどこにあるのか、ボールフォルダーがどのような状況なのかによっても動き方は変わってきます。
また、戦術によってはそのような動き方を要求されない時もあります。
例えば、中に入ってサイドのスペースを空け、後ろからオーバーラップする選手を作るというときもあります。
ポジション取りをとっても、ペップグアルディオラがバイエルンを率いていたころは、サイドバックにボランチの役割をさせ、ウイングにサイドバックの位置まで落ちてボールを引き出すという戦術をとったことがあります。
このように、チームの戦術によっても、ウイングに求められてくる動き方はかわってきますし、試合の状況によってもその動き方は変わってくるのです。
しっかりと自分のチームに要求されているウイングの動き方を理解したうえで、今の動き方を参考にできればいいと思いいます。
まとめ
サッカーにおいてウイングの動き方ひとつで、そのチームの攻撃力は向上します。
突破力のあるウイングがたくさんボールを引き出せれば、多くのチャンスを演出することができるでしょう。
そのウイングの基本的なボールを引き出す動き方は簡単で、サイドの高い位置をとり、相手ディフェンスと駆け引きをして裏か足元でボールを受ければいいのです。
もちろん足元で受けた場合は相手をドリブルで突破していく能力や、味方をうまく使うパスの能力も必要になってくるので、そこを磨くことも忘れないでください^^
たくさんのチャンスを演出できるウイングになって、チームの勝利に貢献しましょう!
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