サッカーにおける、ポジションにボランチとという大切なポジションがあります。
また、最近ではアンカーと言われる選手たちも存在します。
ピッチの同じような位置にポジションをとる、ボランチとアンカーですが、どのような違いがあるのでしょうか?
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今回の記事ではサッカーのボランチとは何か?アンカーとは何か?についてお話ししていきます^ ^
サッカーのボランチとは
サッカーのプレーヤーズコーチのyamatoです^ ^
今回の記事では、サッカーのボランチというポジションとアンカーについてお話ししていきます。
まずは、ボランチというポジションはどういったポジションなのかについてお話ししていきます。
ボランチとはポルトガル語で「ハンドル」という意味を示します。
その名の通り、サッカーというゲームにおける舵をとるのが仕事です。
ピッチの11人のなかでも、中央に位置し、後ろと前、あるいは左と右をつなぎ、チーム全体をリンクできるようにします。
いわば、チームの心臓とも呼ばれるポジションです。
オフェンスの時は、ディフェンスラインからパスを受け、前線にパスを供給したり、左からパスを受け、右にサイドチェンジしたりとボランチの配給で攻撃を組み立てていきます。
ディフェンスの時は、中盤で相手の攻撃の芽を摘んだり、危険なバイタルエリアを埋めたり、空いてしまったポジションに入りその穴を埋めたり、セカンドボールを拾ったりします。
このような役割からもわかるように、ボランチというのはオフェンスにおいてもディフェンスにおいてもチームを機能させるための非常に大事なポジションです。
どこから攻撃をしていくか、いま一番危ないエリアはどこで、どこを守らなければならないのか。
チームのために常に頭を使わなければならないポジションなのです。
そしてこのボランチというポジションでもいろいろなタイプのボランチの選手が存在します。
大きく分けると3つに分類されると僕は考えていて、それは、守備的ボランチ、攻撃的ボランチ、万能型ボランチの3つです。
それぞれ説明していきます。
守備的ボランチ
ボール奪取能力に優れていて、相手の攻撃の芽を摘むのが得意であったり、危険察知能力に優れ、危険なスペースを管理することが得意なタイプの守備的なボランチです。
日本でいうと今野泰幸選手、山口蛍選手などがそうです。
海外でいうとマケレレという選手がボール奪取や、スペースの管理が上手で、相手の中盤のキープレーヤーに仕事をさせなかったり、相手の攻撃をつぶすのが上手です。
とても献身的なボランチの選手です。
攻撃的ボランチ
ボールコントロールや状況判断にすぐれ、中央のゾーンの安定したボール支配を保証しつつ、プレーのリズムをコントロールし、一発のパスで状況を打開したり、チャンスの時にタイミングよく前線へ抜け出し、チャンスメークやフィニッシュに絡むような攻撃的なボランチです。
日本でいうと遠藤選手や中村憲剛選手、海外でいうとピルロ選手などがそうです。
中村選手は、ぼくが好きなチャンスメークの得意なボランチの選手です。
万能型ボランチ
ピッチ上を前後左右に動きながらボールに絡んで、敵の最終ライン攻略のタイミングと方向をコントロールしながら守備もバランスよくできる万能型のボランチです。
攻撃も守備もどちらの能力もバランスよく持ち合わせているのがこのタイプのボランチの選手です。
日本でいうと長谷部選手や小笠原選手などがそうです。
以上ボランチと一言でいっても、いろいろなタイプのボランチが存在します。
このボランチというポジションは、チームによって2人置いてツーボランチにするところもあれば、1人しか置かないでワンボランチにするところもあります。
また、3人置いてスリーボランチのようにするチームもあります。
どのようなタイプのボランチの選手を、何人起用するかはそれぞれのチームの色によります。
タイプの違うボランチを2人、3人組み合わせて置く場合もありますし、守備的なボランチを1枚だけ置くということもあります。
いずれにせよ、ボランチというポジションはチームにおいて重要なポジションであり、オフェンス能力もディフェンス能力も戦術眼も必要な奥の深いポジションなのです。
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サッカーのアンカーとは
では、サッカーにおけるアンカーとはなんなのでしょうか?
アンカーという言葉は船の碇(いかり)を意味する言葉です。
碇とは船を水上の一定範囲にとどめておくために、鎖などにつけて海底へ沈めて使う道具のことを言います。
下の写真のようなものです。
サッカーでは、中盤の底にいる選手を示し、日本では主にワンボランチの選手のことを指すことが多いです。
現在では、4-3-3や4-1-4-1などのシステムを採用するチームが増えていて、どちらにおいても中盤の真ん中の底に位置する選手がアンカーと呼ばれています。
アンカーは、ディフェンスラインと連携してパス回しを行いながら、ビルドアップの起点となり、局面が前に進んだ後は、ボールがあるところより後ろに位置して危険なスペースをカバーし、攻守のバランスをチームに保証するのが役割です。
バランサーと呼ばれたり、ヨーロッパではメディオセントロやピボーテともいわれています。
ディフェンスやキーパーからダイレクトにボールを受け、前向きに攻撃を組み立てなければいけないので、ボールコントロールの技術と状況判断に優れていなければなりません。
また敵のラストパスを断ち切り、カウンターを未然に防ぐための守備力もなければなりません。
チームにおけるセンターのポジションを一人で任されているため、それなりの能力が必要となるのです。
ボランチとアンカーの違い
サッカーにおけるボランチとアンカーはどちらも中盤に位置する選手です。
しかし、4-3-3や4-1-4-1のシステムでボランチの数が1枚の場合、日本ではアンカーという言い方をするケースが多いです。
ですので、アンカーはワンボランチというふうにも解釈することができます。
たとえ2ボランチだとしても、守備的なボランチと攻撃的なボランチを組み合わせて配置すれば、1人のボランチが攻撃に参加するのであれば、もう一人のボランチが中央でバランスを取りながらアンカー的な役割を担うことになります。
ですので、ボランチというポジションの中にアンカーという役割があるともいえます。
ボランチもアンカーもチームの攻守における要であることに変わりはありませんが、アンカーはその役割を1人だけにするということで、より守備面での役割が増えるのが確かです。
ですので、センターバックの前に守備的なボランチの選手をおいてアンカーとし、危険なバイタルエリアのスペースの管理と、いざとなったときのディフェンスラインのカバーを目的とし守備の強化を図るチームがあります。
南アフリカW杯での阿部勇樹選手の役割はまさにそうです。
阿部選手は、センターバックの選手と協力して相手の攻撃の芽をつぶすことに専念し、日本代表は粘り強い守備を見せ決勝トーナメントに進出しました。
しかし、近年では守備面だけではなく、攻撃面の能力を買われてアンカー、ワンボランチを任せされる選手がいます。
近年のサッカーはボールを支配を通して、ピッチやゲームを支配するという考え方へと変わってきています。
その中で、アンカーというポジションにおけるビルドアップ能力というのが必要とされ、ピッチ中央におけるパス回しを円滑に行うための役割を担っているのです。
ピルロ選手や、セルヒオブスケッツ選手、またペップグアルディオラもそうだったように守備面よりも攻撃面においてチームに貢献する選手がアンカーを務めるチームもあるのです。
まとめ
ボランチとアンカーはサッカーにおける大切なポジションです。
日本ではセンターバックの前に2人の選手を置けばボランチと呼ばれ、1人だけならばワンボランチやアンカーと呼ばれます。
そのタイプにもそれぞれありますが、ボランチもアンカーも攻撃においても守備においても重要な役割を担っているチームの心臓ともいえるポジションなのです。
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